一眼レフカメラって難しい

子どもの体育祭から数日たったある日、マンションの集合ポストに無記名の封筒が入っていた。中を見ると、体育祭の時の、我が子が写った写真だった。入れてくれた人はすぐにわかった。同じマンションに住む、同級生の父親だ。彼は高そうな一眼レフカメラを持っていて、彼の撮る写真はいつも素晴らしい。お互いの家を行き来する仲なので、メールですぐに感謝の気持ちを伝えた。

そんなある日、なんと会社の先輩から、お古の一眼レフカメラを譲ってもらえるという幸運があった。独身で実家が土地持ちという先輩で、いつも彼の現場の助っ人などをしているので、よく昼食をご馳走になるのだが、彼が新しいカメラを購入するので、前の一眼レフはお払い箱になったのだ。カメラ以外にも、お手入れキットや三脚、カメラバッグも一式譲ってもらえ、私はご機嫌で自宅に持ち帰った。これで、同級生の父のように、子どもに素晴らしい写真を撮ってやることができると思った。

ところが、一眼レフカメラというのは、なかなか操作が難しいことがわかった。先輩が譲ってくれたカメラはもちろん高級品で、レンズも2個あり、カメラ本体でピントを合わせたり、レンズの周りの枠をいじって調節したりもできる。しかしやたらとボタンが多く、シーンによって撮り方を使い分ける必要もあるようで、一眼レフカメラを扱うのが初めての私には、ちんぷんかんぷんなのだ。カメラが良ければ素晴らしい写真が撮れるというのは私の思い込みで、取扱説明書とにらめっこする必要があった。

結局私の場合は、うまく使いこなす自信もなく、体育祭や屋外での写真撮影には一眼レフカメラを使用し、普段使いには今まで通りのデジカメを使っている。